支援の終着点で見極めろ!介護保険施設の選び方②

介護保険

中~重介助を必要とする方が利用する施設

中から重介助を要する状況は様々ですが、大きく分けて下記の2つのパターンがあると思います。

  • 持病の悪化などが原因で永続的に介助を要する状態。
  • 骨折等のケガなどが原因で一時的に介助を要する状態。

一時的な身体機能の低下であれば在宅への復帰も可能性はあるでしょう。
しかし、病院へ入院した場合はどうしても治療のために安静を促されてしまいます。そうすると病気やケガ自体はよくなったが、安静による筋力低下が発生し、結果として在宅生活を続けることができなくなってしまった・・・なんていうことがあります。

中・重度の介護を要する方が利用する施設は主に下記の施設となります。

  1. 介護老人保健施設
  2. 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
  3. 介護医療院、介護療養型医療施設

1は介護保険上の役割で言うと『在宅復帰支援施設』にあたります。在宅復帰に必要な生活課題を見つけ、3ヶ月~6ヶ月程度の期間を目安にリハビリを行う施設です。

2は介護保険上の役割で言うと『終身介護施設』です。在宅での生活継続が困難な方が住まう新たな「住まい」であり、看取りを見越した長期的利用が可能です。

3は上記の1や2で対応できないような医療行為を常時要する方が利用される施設です。
『介護保険を使って長期滞在が可能な病院』と思っていただくとわかりやすいかと。

1と2・3には明確な違いがあります。それは利用期間です。
利用期間が違う理由は至極簡単な理由で『最終的に目指す住まいが違うから』です。
1はその施設がゴールではなく、支援の中継地点だからゴールである自宅(もしくはサ高住などの施設など)への復帰という目標に繋ぐため期間を設定して支援を行います。
2と3はその施設こそが支援の終着点、目指すべき住まいだから利用期間を定めないのです。

ここで気を付けないといけない点があります。それは、ほとんどの方がこれらの施設を利用することに納得していないということです。

どういうことかというと、上記の施設の申し込みで本人が自主的に申し込んでいるということはなく、だいたいは支援者である家族が主導で申し込んでおり、本人が全く知らない(または理解していない)ことがあるからです。

特に病院に入院している方が施設を目指す場合にこの状況はよく発生します。
家族からは「本人と相談したいけど面会制限があって退院しないと言う機会がなかった・・・」ということもよく聞きます。ただ、本人からしたら「退院したらなぜか家ではなく、全く知らない施設に連れてこられたんだけど・・・」となります。そりゃあ混乱して当然ですよね。

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