施設利用を考える前に・・・
皆さんが歳を取って思うことは、「いつまでも自宅で暮らしたい」や、「ピンピンコロリで逝きたい」だと思います。しかしながら、なかなかそんなに世の中上手くいかないものです。歳を取ると衰えるのは自然の摂理。いつかは思わぬけがや病気を患い、大好きな自宅での自立した生活が危ぶまれることは残念ながらやってくるのです。
心身いずれかに支障が生じた場合、以下のような課題が出てくると在宅生活の限界が見えてきます。
- 身体機能の低下により住みにくくなる。(住環境のミスマッチ)
- 家族の介護が追い付かなくなる。(介護負担の増大)
- おむつの使用や介護サービスの利用増加により費用が増える。(生活費の増加)
けが・病気の程度や家族の介護力、生活資金の程度は個人によりますが、上記のいずれかで限界が来た時が在宅以外のサービスを検討するひとつのタイミングなのではないでしょうか。
大前提ですが、在宅生活を脅かす原因となっているものが医療で解決できる~治療で改善できる~問題ならば、施設サービスを探す前に病院に行き、入院などの手段を相談するべきです。たまに「自宅で転倒して、動けなくなった。介護負担が増大したので施設を検討しています。」なんて相談を受けることがあります。よくよく話を聞くと「介護負担増大しているから移動手段がなくて病院に行ってない…」なんてのもあります。こんなケースの時は介護タクシー使ってでも病院に行きましょう。
施設に来てもけがや病気はよくなりませんからね!病院と介護施設は別物です!
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