介護認定がでた!最初は「環境整備」から始めよう!
前回は介護保険申請をすることについてお話ししました。(前回はこちら)介護認定が下りて介護度が決まった皆さんが次に考えることは「どんなサービスを利用するか」です。これについて考えていきましょう。
お話の前に、介護保険で利用できるサービスについて確認です。
まず、受けられる介護保険サービスは「住んでいる場所」で変わります。自宅などの「在宅」なのか、特別養護老人ホームなどの「施設」なのかで受けられるサービスの種類や内容が変わるわけです。
- 在宅サービス・・・ホームヘルパーやデイサービス、福祉用具の購入または貸与など
- 施設サービス・・・特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護治療院
今回は在宅サービスについてお話ししていきます。
(いきなり施設サービスを選択する方もいるかと思いますが、施設サービスは別の機会でお話しします。)
在宅サービスで受けられるサービスは大きく分類して以下の3つです。
- 家に来てもらう「訪問系サービス」・・・・・訪問介護や訪問リハビリなど
- 自らが出かける「通所系サービス」・・・・・デイサービスやショートステイなど
- 道具で解決する「環境整備系サービス」・・・福祉用具購入や貸与、住宅改修など
この中から最初に取り組むとよいのは環境整備系サービスです。主な理由としては以下の2点。
- まずは自身の力でできる環境を作ることが大事だから。
- 訪問系も通所系も新たな人間関係を作らなければならないため、人によってはストレスとなるから。
1については言わずもがなですね。「自分でできるようになる」のが介護保険の目的ですし、介護者の負担も減ります。また、訪問系も通所系も利用までにタイムラグが生じるために効果に時間がかかります。
2についてですが、介護保険の申請をしたのが利用者自身で、訪問系や通所系を望んでいるなら良いのですが、家族が申請しているケースでは利用者が訪問系や通所系を望んでいないことがあるので使いにくいんですよね・・・。
そのほかには、環境整備系サービスは継続的なコストがほとんどかからないということがメリットとなります。
福祉用具貸与(レンタル)は毎月コストが発生しますが、結果的に訪問系などの人的サービス使うよりもお安くなることが多いです。
在宅での介護保険サービス、最初の一歩は「環境整備系サービスを利用して住環境を整える」だ!
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